日本ではまだオプション取引がポピュラーではないので、日本語の情報も限られています。Webで検索すると断片的に情報は手に入りますが、まとまった情報はあまりありませんでした。
今回、以下のサイトでオプション関連のE-bookを販売していたので紹介します。
アメリカン・オプション研究会
最初目次を見た時に、使えるかどうかは別にして、60個以上のオプションの戦略を網羅しているのに驚いて、これが数千円ならいいかと思い、購入してみました。
E-bookなので、出版物ほどきれいに編集はされていませんが、確かにボリュームはあります。文書だけで説明がわかりにくい部分もありますが、購入者向けのWebサイトで図表や関連リンクのフォローがされているので、良心的と言えるでしょう。
単にオプションの戦略だけでなく、オプションに関連するテーマもたくさん詰め込んであります。個人的にはオプションに関して何か調べる時のポータルサイト的な使い方ができるかなと思いました。
FXオプション取引は穴場です(^^)
トレーダーズショップで、ブルベア大賞2008-2009のノミネート応募が始まりました。
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FXボラティリティ
久しぶりにEUR/USD,USD/JPY,EUR/JPYの1ヶ月もののボラティリティを載せてみます。
1年前の8%という低水準に比べてこの1年間は大きく動きました。USD/JPYの20%超えが二度、15%超えも入れると四度という荒れようでした。
最近はどの通貨ペアも10%前後に落ち着いてきました。
オプションの売りはボラが高いほど高いプレミアムが得られますが、その分価格の急変は大きなリスクとなります。
EUR/USDのようにボラの急変や価格の急変が少ない通貨ペアが、オプション取引のシステム化には向いていると思います。
今、シストレナビでボラティリティの記事を書いています。かなりスローペースで記事を書いていますので、このブログの記事の意味がよくわからない方は、まずそちらをご覧ください。
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雑誌に紹介されました
最近オプション取引の記事を書いていませんでしたが、最近発売された \enSPA! ’08夏臨時増刊号で紹介されました。
通貨オプションの特集のコーナーです。
取材で色々と話はしたのですが、掲載されたのはターゲットバイイングの話だけです。
ドル円で説明したのですが、なぜか豪ドル円にすり替わっていました。
実際、SAXO系の業者だと、豪ドル円の取引がディーラー経由になるので使い勝手はあまりよくありません。スワップ派なら自動でいけるNZドル円の方がいいかもしれません。
あと、重要なレバレッジの話が抜けているので、初心者の人は気をつけた方がいいですね。オプションの売りはスワップと同じくレバレッジコントロールが命ですから。
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オプションシステム3
前回のシステム2に対して、枚数を変化させたシステムをテストしてみました。これをシステム3とします。
システム3
決済したときにプレミアムとの差額で損失が出た場合に、次のオプションはATMではなく80デルタのITMとし、損失をカバーするために1週間単位で最大6ヶ月まで満期を延ばす。但し、3ヶ月以上延ばす場合は枚数を2倍とする。
IVを7%, 8%, 9%, 10%, 11%と変えたときの資産曲線です。
これも、もともと利益の出ていた11%、10%では枚数の効果を出すほど満期を延ばす必要がないので、違いはありません。7%、8%の場合、7%の方が効果が出たため、7%と8%の差が小さくなりました。しかし、リスクが大きくなる割にはあまりリターンは大きくなりません。
枚数を増やすことはその場しのぎにしかならないので、あまり効果的ではないということでしょう。
結局、適切な損切りが必要で、枚数を増やすのはレバレッジに余裕ができたとき、つまり、勝っている局面に限るということです。当たり前の結果が出たというわけです。
ATM売りのオプションシステムの検証もここまでにしておきます。実際のボラがわからないと正確なバックテストができないことには変わりありませんので。
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オプションシステム2
前回のシステム1では、ATMのプットとコールを売り続けるだけなので、当然、IVに比べて実際の変動が少ない場合しかうまくいくはずはありません。今回はシステム1に以下の条件を加えてシステム2としてみました。
システム2
決済したときにプレミアムとの差額で損失が出た場合に、次のオプションはATMではなく80デルタのITMとし、損失をカバーするために1週間単位で最大6ヶ月まで満期を延ばす。
IVを7%, 8%, 9%, 10%, 11%と変えたときの資産曲線です。
もともと利益の出ていた11%、10%ではそれほど違いはないですが、完全にマイナスだった7%、8%の場合、プラスに転じさせるほどの威力はないものの、損失は半分くらいに減らすことができました。
まあこのシステムでは、勝ってる場合には関係ありませんが、負けた場合にその損失を先送りして取引回数を減らすので、このような結果になったのだと思います。
しかし、これもボラティリティに大きく影響を受けるので、実際にどうなのか何とも言えません。
相場のトレンドなどに合わせて取引価格などを変える方がいいのかもしれませんが、ここを調整してしまうとカーブフィッティングになりかねないので、あまりやりたくないところです。
同一枚数の取引ではこれが限界かもしれません。最後の手は枚数を変えることです。
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