オプションのリスク管理

よくオプションの売りはリスク無限大と言いますが、実際には最大でもスポットポジションと同じです。言い換えれば、オプションのリスクはスポットより常に低いわけです。
ただ、ここに落とし穴があり、リスクが低いと、どうしても欲が出てポジションを重ねがちになります。過去に失敗したのは、オプションの戦略として失敗したのではなく、リスク管理に失敗したのです。
投資効率をできるだけ上げようとすると、現在のリスクの許容範囲ぎりぎりでできるだけ多くの枚数を売買する必要があります。価格の変動に伴ってリスクも変化しないということであれば、最適な売買枚数を算出することができるでしょうが、オプションの場合、リスクの変化が非常に激しいのが特徴です。
以前、オプションでVaRなど最適な投資額を出そうとしたこともありましたが、結局は急激な変化にポジションの調整が追いつかないということがわかりました。リスク管理とはやはり、常に最悪のシナリオを想定しなくてはならないということなので、オプションでの最悪のケース、リスクがスポットと同じになるという状態で考えないといけないという結論に達しました。
現在、ターゲットレバレッジを算出して、それを目安に投資額を決めていますが、このターゲットレバレッジは、99%VaRから出しています。それぞれのポジションを単独の通貨単位に分解して、それぞれがすべて1%の確率で損失の出る方向に動く場合まで許容しています。
またこのターゲットレバレッジも相場のボラティリティにより変化します。最近はボラが5%~7%と低い状態が続いているのですが、やはりここも最悪のケースを考慮すると、10%程度でも耐えられるようにする必要があります。
このように何重にもリスクをコントロールすると、投資効率としては必ずしも最適にはなりませんが、その分、破産確率をかなり下げることができます。資産が少ないうちはある程度リスクの高い運用も必要でしょうが、資産が増えるに従って、リスクを下げる必要があります。リスクを下げても十分な利益が出る状態、これが最終的な勝者の運用なのだと思います。
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