ランダムなトレンド?

前回記事「ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて」のレビューの続きです。
この本には「ランダムなトレンド」というちょっと気になる言葉が何度か出てきます。
ランダムなトレンド? ランダムってトレンドのないことじゃないの? と思う人も多いかもしれません。
おそらくそう感じる人は、ランダムウォークのことをランダムノイズと勘違いしているのだと思います。
乱数の値そのものが価格になるのであれば、乱高下の嵐のような動きになるので、とてもトレンドなんて発生しないでしょう。しかし、ランダムウォークは価格の差がランダムノイズで与えられるので、実際の相場の動きに近いものが作れます。トレンドや保ち合いはお手のもので、ずっと続けているとバブルに似た相場だって作れてしまうのです。→参照記事
この本でも相場は思っている以上にランダムウォークに近いということで、トレンドに見える部分すら大半はランダムだと言っています。しかし、トレンドの中にもランダムなトレンドとランダムでないトレンドがあるので、収益の機会が全くないというわけではありません。
以下、個人的な感想です。
一般的にトレンドフォロー型のシステムは過去において長期的に好成績を上げているものが多いです。
これは過去においてランダムでないトレンドがあったということを意味します。将来にわたり、相場の性質が変わらなければ、このシステムは有効でしょう。
しかし、最近の相場では同じシステムが利益をあまり上げていないような感じがしています。相場の性質が変わったから、ということかもしれませんが、単に相場の性質が変わったと言っても、ランダムでない部分、つまり相場の非効率性がトレンド以外の別の形に変わったのであれば、それに対応させることでシステムを改善させることができます。
しかし、もし、相場の非効率性そのものが減少する形で相場の性質が変わったのであれば、勝てる確率は理論上減ることになります。
いずれにしろ、システムトレードというのは、不確実性の闇の中からわずかな宝を探す大変な作業だということには変わりはないと思います。
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