実際のボラティリティの動き

前回、GARCHモデルでボラティリティの変化をシミュレーションしてみました。
実際のボラティリティはどうなっているかということですが、この4か月間、FXCMのニュースよりIV(インプライドボラティリティ)をエクセルにつけていたので、それをグラフにすると次のようになりました。

これは、ユーロドル、ドル円、ユーロ円の1ヶ月物のIVの変化です。8月頃からずっとボラティリティが下がり続けている期間は、確かに相場が膠着していて保ち合いの状態になっていた頃です。それが11月の終わり頃、急激にドル安が進行した時に合わせてボラティリティも上昇しています。今は再びボラティリティが下降して、保ち合いの状態に入っています。
これを見ると、ボラティリティの予想と言っても、相場の大きな動きの後に上昇するわけなので、いつ上昇するかは予測することはできません。しかし、相場と違ってボラティリティは上がり続けることはありません。一旦上がれば、そのうち必ず下がるわけなので、そういう意味では下がるという予測はできるわけです。
オプション取引ではよくボラティリティに注目しますが、ボラティリティが上がった時にオプションを売れば、時間とともに時間価値が下がるのと、ボラティリティが下がるのとがダブルで効いてくるので、相場が急激に反転しない限り、リスクを低く抑えることができるのです。
しかし、これを逆にすると大変なことになります。つまり、保ち合いが続くからと言ってショートストラングルなどで売りオプションを積み重ねていくと、しばらくはボラティリティが下がっているので、安全なように思えますが、ボラティリティは相場が動くと同時に急激に大きくなります。すると、ボラティリティの高騰が積み重なったポジションに高レバレッジで効いてくることになります。スポットでは考えられない速さで含み損が増大し、下手をするとマージンコールです。
これがオプション売りが危険だと言われる所以です。しかし、オプションは理屈でわかっていても失敗してしまいます。よくオプションで成功するには経験が必要だと言われますが、確かにそうだと思います。何でも簡単に勝てる方法はないと言うことです。
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