2006年10月20日

攻めのオプション・守りのオプション

オプションはプットかコール、買いか売りかしかないので、攻めとか守りなんて普通言わないと思います。
私が勝手に呼んでいるだけです。

私が守りのオプションと呼んでいる手法は、いわゆるディープOTMのオプションの売りで、満期時にITMになる確率が極めて低いものです。
例えば、ドル円で6ヶ月満期109円ストライクのプットの売りでは、1万通貨単位で6800円ほどのプレミアムしかもらえませんが、それがそのままもらえる確率は相場がランダムウォークだと仮定しても90%近くになります。
利益はスワップより少ないですが、為替変動に対するリスクが低いので、スワップより確実ということになりますし、万が一109円を割ったとしても、109-0.67=108.33 円でスポットのロングポジションを持つことになるので、それはそれで結果オーライです。

一方、攻めのオプションと呼んでいるものは、同じくオプションの売りですが、ストライクがATMに近いかITMのもので、満期時にITMになる確率が高いものです。ただ、ITMになったら失敗ということではなく、ターゲットバイイングという手法なので、ある価格でスポットでのポジションを取りたいときに使います。
スポットポジションが欲しいのであれば、普通にスポットで買えばいいと言われるかもしれませんが、オプションには、単にスポット買いではできないメリットがあります。

今スポット価格が118円で、もし117.50円まで下がったら買いたいと思っているとします。スポット買いだと実際に117.5円まで下がらないと買えませんが、オプションでは、例えば1ヶ月満期の120円ストライクのプットオプションを売れば、だいたい2.5円分のプレミアムが手に入りますから、満期時に117.5円までさがらなくても120円以下であれば120-2.5=117.5円でスポットポジションを持ったことになります。逆に120円を超えたとしても、2.5円のプレミアムがはそのままもらえるので、よほど暴落しない限り、相場がどっちに動いても損をした気がしないということになります。

但し、これは満期までオプションポジションを持っていた場合の話で、満期の途中で含み損が拡大してポジションを買い戻さざるを得なくなった場合には大きな損失となりますから、レバレッジは低めに抑えておく必要があります。

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Comment on "攻めのオプション・守りのオプション"

まったくの素人なのですが、少し質問させて下さい。
自分もFXでのヘッジをオプションでとは思っているのですが、書かれている戦略が理解出来ません。
6ヶ月後の満期の109円のプットでは、どう考えてもプレミアがもらえません。(ドル円が109円以下になる事もあるかもしれませんが。)
もしかして、このオプションとはeワラント以外のオプションと言う事ですか。
個人がeワラント以外のオプションを購入可能なのでしょうか。

>万が一109円を割ったとしても、109-0.67=108.33 円でスポットのロングポジションを持つことになるので、それはそれで結果オーライです。

すみません、0.67とは何ですか。
これは、109のプットがヒットしたので、買い108.33で買いポジションを持ったという事ですが。
そうだとeワラントではないですよね。

  •   kenpapa
  • 2006年10月22日 22:53

kenpapaさん、こんにちは。
まず、このブログで出てくるオプションはeワラントではありません。SAXOバンクの店頭オプションです。海外業者を通せば個人で売買可能ですが、日本でこれを扱っている業者は知りません。

0.67 というのは6ヶ月満期の109円プットを売ったときのプレミアムです。109円以上であればこれが利益となりますが、109円を下回ると0.67から1の傾きで減っていき、108.33で損益0となるので、この価格でロングポジションを持つのと等価になります。

詳しくはまた別の記事で説明したいと思います。

  •   toyolab
  • 2006年10月23日 11:34